マル二ベルサイユの座面修理(バネ修理、クッション材交換)
このたびは、本革はそのままでへたりを改善してほしいとのご依頼でした。
ご希望はすべてのクッション材(ウレタン)の入れ替えでしたが、
背中部は現状の革を生かしては厳しいので座面だけの修理をさせていただきました。
とても思い出深く、雰囲気も残しておきたいとの強いご希望でしたのでできる限りの範囲でご依頼をいただきました。
幸いなことに本革には、ひどい痛みはなく1か所のみ擦り切れがあるぐらいでした。
6脚中3脚はバネも折れておりましたので補修させていただき、ウェーピングテープも打たせていただき
せっかくですので座り心地にはこだわりたいので、ラバリ(#850ウレタンの種類)を使用させていただきました。
シワだらけでへたり、陥没していた座面もかなりいい具合になりあとはウレタンの表面に綿をかけ
新品のブロンズの太鼓鋲で張り直して完成です。
これは前の角部の擦り切れです写真をクリックしていただくと拡大されるので穴がよくわかると思います。
裏からの革で補修してあげることにより穴の大きくなるスピードを少しでも改善と補強効果のためです、
するとしないでは大違いですので耐久性はでるでしょう。
引き取りに来られた時に”こらようなったわ、ええわ””また頼むで”とお言葉をいただき、嬉しい限りでした。
持ち込み、引き取り時もご夫婦でお越しいただき、微笑ましかったです。
末永くご使用いただけますように願っております。ありがとうございました。
椅子の張り替え、修理、塗装のことなら京都の椅子屋へ